声恋 〜せいれん〜
一人になってふっとため息をついて空を見あげたら、それが急に飛びこんできた。
「キャーッ!! なにこれ?!」
「どうした?!」
マシュマロを小枝にさした蓮也さんがはしってきた。
「ほら、あれ見て!」
空をさすわたしの顔を見て、蓮也さんも空を見る。
「ふつうの…星空だけど?」
「だって、ほら、う、うわーっ! 気持ちわるい!!」
「気持ち悪いってなんだよ…キレイな星じゃんか」
「だって、だって、こんなにたくさんあるんだよ!! なにこれ、昼間みたい! チョー明るいし!! ていうかすぐそばにあるみたい!!」
わたしは空に向かってテイっ、と手をのばす。
「おいおい、なにやってんだ」
「だってこんなにたくさん、すぐそばにあるみたいにハッキリ見えてるんだもん、なんか手で取れそうなくらい近くない?!」
テイっ、テイっ。
「ぶッ…なにやってんだよ、すげーマヌケ」
そう言っておなかをかかえて笑いだす蓮也さん。
だって、こんな星空、はじめて見たんだもん。こんなにキレイな、楽しそうな星空。