声恋 〜せいれん〜
その場に取り残されたわたしと米本さんは、歩いて近くの喫茶店に入った。今日のお仕事の反省会をする約束だったから。うまくいけば、またお仕事をまわしてもらえるかもしれない。
ただ、わたしにはまず先にどうしても聞いておかなければならないことがあった。
「…蓮也さんと塔子さんの関係ですか? ああ、あの二人ずっと以前からつきあってるんです。わりとこの業界じゃ有名だけど最近まで塔子さん売れてませんでしたから、誰それっていう感じでしたけど…今はお二人でお仕事いっしょにされてますし、見てても似合いのお二人ですよ…お仕事と言えば、蓮也さんに『陽菜をよろしく頼む』っていわれましたよ。よっぽど期待されているんですね、桜木さんに」