声恋 〜せいれん〜




「う~ん…友だち以上…恋人以上…うーん、つまりは戦友だよ! 声優業界という戦場の同士なんだよ!」




そう、蓮也さんとわたしは戦友。共に戦う仲間だし、ライバルでもある。いつか…いつか、ぜったい並ぶんだ。




「うーん、ますますわからん。そもそも男女の間に友情は成り立つものなのか…? わたしにはムリだけど…そういえば、あんた、大事なお友だちの優一くんとは、どうなっているのかね?」




具体的に名前を聞かされて、長い間わたしの心の奥底で閉じられていた宝箱が、そっとふたを開けて本来もっていた輝きをうっすらと放ちはじめた。



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