僕は忘れるんでしょうか


「…親父はどう思う……?」

雷帝をこっそり伺うように訊ねる



「…アスラの父親はこの国の英雄の息子であり同時に象徴でもある御方だ…確かにグラコス=ランドスター様の意思や意見を尊重していかないと最終的に何に頼っていいか分からなくなってしまう……が、しかしお前の父親はこの国の帝王でありランドスター様を、友を、家族を、たとえ敵であろうと、この国の皆を守ると誓っている者だ………レッド、お前の好きなようにしろ。それでランドスター様が文句言ってきたら私が守ってやる。なに、グラコスとは一ヵ国時代からの旧友だから心配するな。それに軍事の決定権は私が持っていることだしな………だから私に気を使うな。家族に気を使うな。友に気を使うな。お前は少々、空気を読み過ぎる癖がある……そんなんじゃいつまでたっても十勇士のままだぞ。せっかく男に産まれたんだ、小さなことなんか無視してデッカイ夢を見ろ!これはレッドの人生だ。お前は余計なことを考えずに近くにいる友を守るには何が最善策なのかを見極めろ、分かったか?」





「…にゃはは……珍しく良いことを言うじゃねーか親父………そうだな、そうだよな。…分かったよ」



レッドは俯きながら何回も頷きながら


「よし、アスラさん………この水魚の策…やってみましょうよ」
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