彼と私と隣の彼


それから委員会は学園祭の説明だけで終わった。


案外早く終わってしまったものだから、少し残念。


前で説明する先輩を少しでも見れたらな…って。



たまに目が合えば微笑んでくれて…

そんな一つ一つの仕草にあたしはやられっぱなし。




ぞろぞろと実行委員が出ていく中、先輩が片手に資料を持ちあたしに近寄る。



「あ、お疲れ様です。」


一礼したあたしに先輩は、


「お疲れ様。また何回か集まると思うけどよろしくね。」

と少し申し訳なさそうにした。


そんな!

毎日でも良いくらいです!


なんて心の中で叫んだりしちゃってるあたし。

口には絶対出せないや。



「次は迷子にならないようにね?それじゃあ。」


またね。


そう言って先輩は入口へ向かって歩き出す。


先輩の"またね"が大好きだな。

バイバイじゃない。

またね…。



入学式の時もそうだった。


期待を持たせてくれる一言。


…期待くらい持ちたいもんね。


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