彼と私と隣の彼
るんるんのまま、あたしが教室に戻ればすでに委員長を中心に学園祭の話し合いは始まっていた。
「ちょうどはじめたとこ。」
委員長がニッコリ笑いながら、
「あとはまかせるね。」
って自分の席についてしまうもんだから、話の中心は強制的にあたしになってしまう。
…あたし人前で話すのとか苦手。
一つため息をつけば、一番前の席のクラスメイト、千春が
「がんば!」
なんて小声であたしにガッツポーズ。
あはは、と苦笑いしながら教卓の前に立つあたしはとりあえず、先ほど委員会で先輩から配られた資料をめくる。
んまー、説明すればいいのよね。
「えっと、うちらの学年は模擬店なので…」
予算の話だとか、諸注意。
飾りについてや使える備品などなど。
一通り説明し終えた後、問題はここから…
「じゃあ、何か模擬店の良い案ある人いませんか?」
シーン…
案の定、予想はしていたけど…
本当にここまで静まるとは…
去年もそうだったけど、どうしてこう、案ってなかなかでないのかな?
「何かありません…か?」
これだから実行委員なんてやりたくなかったの。
結局決まらなきゃあたしが何か決めてとかっていう展開になるし…
いろいろめんどくさいもの。