真実の奥に。
「じゃあこれでSHRを終わる」


委員長の起立、礼の号令の後、あたしはそっと教室から抜け出した


良かった。


あたしはホッとして、保健室へ向かった。
仮病は今までしたことないが、とりかく今は一人になりたい。


教室からいつものザワザワした音を聞きながら、だんだんと自分の心は落ち着いていった





そんなとき、



「心図。」

背後から声がしたかと思うと、ぐっと腕を掴まれた

「ちょっ……何ですか?」

あくまでも冷静に、そしてうっとうしいという感情を表にさらした


しかし国語教師はものともせず、「いいから来い」と一言言った



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