真実の奥に。
「どういうこと?ちゃんと説明して。」

はあ?

「ふざけんな」

まだシラを切る相手に苛立ちが止まらない。


「復讐のために八木の猫を殺して、靴箱に死体を入れたんじゃないのかよ?!」

周りが復讐という言葉にザワザワ騒ぎ出した。

風香は冷静で、片眉が吊り上がったままあたしを見つめている。

だが数秒後に異変が起きた。

「ふっ………あははははは!!

八木の猫が死んだ?そりゃお気の毒に!あはははは!誰かさんありがと〜!ぎゃはは!」


ここまで来ると、ただただ呆然とするしかなかった。

まだ自分の罪を認めない気?


笑っている途中、あたしが視界に入ったのか、我に返ったように真顔になり、とんでもない事を言った。




「実はね、あんたにいたずらしていたのはどうやら私だけじゃないみたいなんだよ。」












は?






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