真実の奥に。
「八木の猫?あ、ミチだっけ?ミチ、最期に何を思ったのかなぁ〜?どんな風に殺されたのぉ〜?」

風香がそう言った直後だった。ニヤニヤした顔が歪み、体ごと吹っ飛んだ。

八木が耐え切れず風香を殴った。


それでも風香はゴホゴホと咳き込みながらカラカラと笑っていた。

いつものように。狂ったように。



そのあと国語教師がドアからスッと出てきて風香の腕を掴み、教室の外へ連れ出した。


本当に着いて来てたんだ。

あれだけ優秀だった風香がこんなになってたから、さぞ驚いた事だろう。


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