瑠璃色の華
土方に言われて手を出す。
ガシッと土方に手を掴まれてビクッとした。

「心配するな。」

怯えた蓮を見て土方が言う。

ギュッと永倉と蓮の手を握手させた。

「あっ。すみません。握手しようとしてたの気づかなくて…。」

ギュッと永倉の手を握り返した蓮に土方は言った。

「気にすることはない。永倉も気にはしてないさ。」

その言葉に永倉があぁと頷いた。

「ぱっつぁんばっかりずるいぜ。おい蓮。俺は原田佐之助。十番隊の組長だ。よろしくなっ!!」

そう言って原田は自分から蓮の手を取って握手した。

「原田様ですね。と言っても顔は分かりませんが…。よろしくお願いいたします。」

蓮が笑うと原田は蓮から手を離した。

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