瑠璃色の華
「何かおかしなことでも、申したのでございましょうか…?」

挨拶を終え自分の席へと帰ってきた桃が首を傾げる。

「まぁ…。何故です?」

蓮がきくと紅がクスクス笑い出した。

「皆さん、凄い目つきでこちらを見るのですもの…。」

どうやら、隊士の自分に対する好意の視線を敵視されていると思ったらしい。

「そのようなことはありませんよ。きっと珍しいからでしょう。」

蓮が笑いをこらえながら桃に答えると安心したのか大人しくご飯を食べ始めた。
< 89 / 109 >

この作品をシェア

pagetop