君に愛の唄を
蓮はその後「じゃあな」と言って屋上を出て行った。
なんか…嫌な気持ちにさせちゃった?
とにかく悪いことした気分になった。
何であんなに寂しそうな目して……自分を不細工なんて言うんだろ?
────
「ばいば~い」
「ばいばい!」
その後はちゃんと授業に出て紗英とわかれて下校。
蓮はあの後、教室に戻ることなく帰っちゃったみたい・・・
私のせい?……なんて思ちゃったりしてるわけで…
「お姉さん、お姉さん。俺らとどこかに行かない?」
そう言われた瞬間に、誰かに肩を触れられた。
咄嗟に振りほどいたけど。
声の主達は、若いけど確実に私より年上の男の人三人だった。
不気味な笑みを浮かべた男の人達。
気持ち悪い・・・
私は身の危険を感じた。
運悪く近くに人はいなかった。
「嫌だ…」
「そんな事言わずに行こうよ!」
その瞬間に男の一人に腕を掴まれた。
誰か助けて!!
振りほどこうとしても男の人の力は思ったより強くて…