君に愛の唄を
「嫌だ!!離して!!」
必死に…
本当に死ぬつもりで男達の手を振りほどこうと試みた。
何で、男の方が力強いわけ?
反則じゃん!
「大人しくついて来いよ!!」
━ドカッ…
頬に衝撃が走った。
今…私、殴られたよね?
私はその瞬間に抵抗するのを止めた。
抵抗すだけ無駄だ。
男には何をしても勝てない。
このあと私はどうなるんだろう?
「何やってんだ!!」
また男の人の声がした。
その声の主を見るとスーツを着こなしていて・・・直感でサラリーマンだと思った。
でも、そのサラリーマンは十分若かった。
私には「おじさん」と呼ぶには、まだ早いぐらいの歳に見えた。
「何だよオッサン」
「怪我したくなかったらすっこんでな!!」
サラリーマンはそんな男達の声を無視して私を掴んでる男の目の前に来た。