君に愛の唄を




陸は車から降りてからマンションの陸の部屋に着くまで、



「大丈夫か?」


「キツくないか?」


「おんぶしてやろっか」



ってずっと気遣ってくれた。



きっと、彼女さんもこんな所に惹かれたんだろうなぁ~…




「おじゃましま~す」



私は陸に案内され、リビングのソファーに座った。




「しみるけど、我慢しろよ?」


「うん…」




そう言って切れた口を消毒してくれた。



しみて痛かったけど、我慢できないほどじゃなかったから我慢できた。




「よし、よく頑張った」




陸は私の頭にポンポンと大きな手を置いて、救急箱を片付けた。



私は陸が触れた頭と口元を触った。




なんだか…変な気分。



私は恋をした事がないわけじゃない。すでに初恋は済ませてあるし。



キスとか…そうゆうのはまだだけど。




恋心ぐらい知ってる。



人を好きになるって事ぐらい知ってる。





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