街で君の唄を聞いた
ぱくぱくむしゃむしゃ。
ぱくぱくむしゃむしゃ。
うまい。美味い!美味いぞぉぉぉぉお!!
何ぞこの味!
作り立てマカロンも超美味い!
…幸せだ。
ヴィーノ、結構無表情に見えるけど、お口が緩んでますよー。
美味いっていうのが普通に分かっちゃいますよー。
「程良い甘みだね。病み付きになりそう。このマカロン、サクサクしてて、中のクリームがふわふわしてる。そのクリームがそこまで甘くないから結構いける」
「グルメリポーターかお前。違くても絶対なれると保証するよ」
グルメリポーター、ラグアス。
悪くない。
いやしかし、その前にモデルというか、俳優になってしまうかもしれない。
そういう時は誰かとユニット組んで出ろ。
「あ、そういえばさ、明日の服どうするんだろうな」
「今君触れてはいけない場所に触れてしまったな」
その話は持ってくるなよー!
折角お菓子の事で頭ん中埋め尽くしてたのに!!
へそくりが入ってるタンス箪笥を開けられた気分だチクショー!!
ニヤリ。
そんな効果音を付けて、口角を持ち上げるラグアス。
ニヤニヤすんじゃねぇよ、気持ち悪ぃな。
「燕尾服だったら、俺そこまで変わんねーし。つまんねーなー」
ニヤニヤ。ニヤニヤ。
いや確かに貴男はバーテンダーみたいな服を着てますから、さして変化はありません。
…ホントにつまんねぇな。
「冷灯は、何を着るのかな?」
…今すぐラグアスをこの国から追放したい。
それが出来ないから悔しいな。どちくしょう。
それか一発殴るか?
それもいいな。
あと蹴るもいいな。
背負い投げとかもいいな。
いっぱいありすぎて困るなー。
あ、鞘に入れたままぶっ叩くっつうのもいいかもしれない。