街で君の唄を聞いた



「ねぇ、殴るか蹴るか叩くか、どれがいい?選ばせてやってるんだから有り難いと思えよ」

「え、何その超上から目線。俺冷灯と同い年だよね?しかも本気でやりそうで怖いんだけど。だが俺は四番のお菓子を食べるを選ぶ」

「そんな選択肢はありません。食いたいなら勝手に食ってろよ。吐き出すぐらい腹殴ってやるから」

「………選択肢五番の逃げる!!」

「あっ、ちょっ、待てコラァア!!」

「…………………静かに食えないのか、アイツ等は」



ヴィーノは、一人で大半のお菓子をたいらげていたとは、知る由もない。






バタバタ。
城内を駆け回る二人。

くそっ、何で距離が縮まねーんだよ…!

ラグアスはチラチラこっち見て余裕とでも言うかのようにニヤついてるし…!
あああああああ!!ムッカつく!



「〜ッ、クソッ、ガキャア!!」

「――いってぇ!」



うしっ、クリーンヒット!
より、ラグアスが前のめりになってスピードダウーン!

…因みに何を投げたかというと。



「鞘は投げるなよ!」

「城の物は投げらんねーだろ!ほい、つっかまーえたー。へへっ、ざまぁねぇな!」

「…もういいから剣を剥き出しにするな」

「そうはいかないねーん。さっきの事、全部撤回してもらおーか!」



さっきの事は結構根に持ってんだぞ。
あ、マカロンについては撤回しなくていい。

へっへーん、撤回しなかったり変なこと言ったりしたら斬りつければいいもんねー!
ラグアスが時間止めても効果は無いから平気だしね。



「…はいはい、すみませんでした」

「気持ちがこもってない!やり直し!次やったら鼻穴に何か突っ込むからな」

「(汚ぇ…プライドだけは死守しなければ)………すみませんでした。俺は人の気持ちを考えずに言ってしまった事をお許しください」

「うむ、よかろう。以後も気をつけるように」



と言ったら、心底ホッとした顔した。

…うわ、何かムカつく。


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