街で君の唄を聞いた
「いッ…」
「どうした!?」
「悪ぃ…走った所為で足ちょっと痛めた…」
「ご、ごめん」
「いーよいーよ…悪いのは俺だったんだし…冷灯は悪くないよ」
そう言って頭をポンポンと叩く。
微笑だけど、ちょっと辛そう。
何でラグアスは、あの時あたしを庇ったんだろうか。
馬鹿だなぁ。
ホント、馬鹿だなぁ。
――そんな事したって、辛いだけじゃんか。
「ごめん」
せめて謝るだけでもさせてくれ。
怒ったとしても、友達なんだからさ。
「はいはいおしまーい!もうそこまで痛まないし、大丈夫だって。戻ろ?」
「…うん」
よいせ。
重い腰を上げるのは面倒だな。
…危ねぇ。これ婆の言うことじゃねぇか。
まだ婆の歳じゃないんですけど。現役高校生なんですけど。
あぁもう色々駄目だな。
可笑しくなってる。
「おかえり」
「………ここにあった大量のお菓子はどこにいったのかな。見当たらないなー。あたしか食べたかったのも無いしー」
「全部食った」
「誰が?」
「俺が」
「「(えぇ〜…)………………………」」
ねぇよ。
一人であれだけの量はねぇよ。
カロリー取りすぎだろ。
太るぞ。否太れ。
それでもケロリとしてる目の前に居る人に苛立った。
ちくしょう、どうせ太らないんだ。
どうせスラッとした体系を維持してるんだ。
羨ましいな。