街で君の唄を聞いた

ふふふ、人間なんて殆ど食ったら太る体質なのに、太らないなんて女の敵に過ぎない。
なんて嫌みな野郎だ。

あぁ、もう。



「あら、此処に三人もいらしたんですね。丁度良かった。明日の事でお話があるのですが、お時間よろしいですか?」

「女王様!?あ、いえ全然!全然大丈夫です!」

「良かった。私明日の服装の事で悩んでいまして…。レイヒ様とシェラン様はどうされるかと思いまして…」



貴女もか。

そう言いたいのは山々だけど、グッと堪えて引き笑いをする。
今とっても不自然な笑顔に違いない。
ふふ、ふふふふふ。



「ほら、女性の方はどちらも似合う方がいらっしゃいますし…」

「確かにそうですね…。特に冷灯は」



いやいや、そんなに強調しないでくれたまへラグアスくん。
さっき謝ったのはなんだったのかな?何前言撤回したフリをしているのかな?

ちょっと怒っちゃうよ。



「いいです私燕尾服着るんでいいです。気にしません。どうせドレスとか似合わないので。ピンク系とか女の子!って感じのは特に。あ、もう触れないでください」



あら凄い。殆ど一息に近かったよ。
言ってやったり!

気にしないし。落ち込まないし。不穏なオーラ振り撒かないし。
ここは笑顔で平然を装わなければいけない!

ふふん、ふふん。
あ、やべ、音が出るくらい鼻息出そう。



「…わ、分かりましたわ。此処に居ない方々には時期にお伝えします。それでは失礼します」



いやいや、焦らないでくれよ。
ちょっと引いたようなお顔にならないでくださいよ。

これでドレス着て下さいとか言われたら即行でこの城出るよ。
それ程否定する。

もう百メートルとか普通に10秒切っちゃうぐらいのスピードでさ。
あ、そん時だったら超速い車になれるかも。


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