街で君の唄を聞いた

うーん、でも着替え中だったら逃げ出すのは無理かぁ。
ドレスだったら走れないし。
うん、破って弁償とかなったら嫌だからそれは流石にやめよう。

全力で拒否ろう。それがいい。













まぁそんなこんなで、やってきて欲しくない次の日が来てしまった訳なんだが…。
誰だっけ、こんな企画出したの…。

…女王ぉぉぉぉお!!
やっべあの人超腹黒く見えてきた!
と、同時に腹黒いレイを思い出した。

……むっちゃ被るんですけど。


あぁもう、逃げ出したい!
でも昨日の晩飯終わった後に『お偉いさんも来るってよ』とか言われたんだよなぁ…。
逃げ出したら処刑とでも思っておこう。



コンコン



「冷灯ー朝飯だぞー」

「OK牧場。今行く」



歓迎会は夕方からだ。
昼飯ちょっと過ぎぐらいまでは自由行動オッケーらしい。
それ以降は準備があるから絶対城の中に居なくてはならない。

…はぁ。

取り敢えず飯食いに行くかぁ。






「…あれ、ユレリアは?」



一つだけポツンと空いている席。
いつもユレリアが座っていたところだ。



「呼びに行ったんだけど、『ん』の一文字しか返答なくて、まあ来るだろうって思ってた」

「じゃあ呼んで来る。皆先に食べてて」



どうしたんだろ。
いつもヘラヘラリンな人が朝食時にいないだなんて、何かあったんだろうか。

…まさか、密室事件でも…!?
何て事はないだろうけど。



「ユレリアー。朝食だぞー。食わないのかー」



しぃん…。

え…まさか本当に密室殺人事件…!?
いやいやいや、嘘だろう!?

言っとくけどあたしはシャーロック・ホームズにはなれないからね!!

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