街で君の唄を聞いた

死んでませんように!



「愚民共、ひれ伏せろー!!!」


あれ、何か違くね?

ハッ、ユレリア!ベッドに居たか!
死んでねーよな!?

近くに駆け寄ると―――



「……寝てるし」



よく今の大声で起きなかったな。
規則正しい寝息が聞こえてなにより。
ご丁寧にお顔も綺麗ですね。羨ましいことで!

…久々に超ありきたりな事だな。



「おーい、起きろー。貴男の大好きなご飯のお時間ですよー。朝食要らないんですかー。あたしが全て食べちゃいますけどいいんですかー」

「…スー…」



うっわ何コイツ。起きねぇし。
っていうかご飯で起きないとは、本当に何事だよ。
あ、もしかしてあれか?夢で飯食ってるので要りません的な?
それなら納得いくなぁ。ははは。


…うん、でも起きろ。



「ほらほら起きろ。あたしだってまだ朝飯なんだからな。早くしろ」



ペチペチと音を立てて顔を叩く。
すいませんね、綺麗な顔を叩いてしまって。

でも中々起きないので最後の手段にでた。

腹にいっぱい空気を入れて。



「起きろ―――――ッ!!!!!」

「んぐっ!?」



んぐっておまっ…。
笑わせんなよ。

いやまぁ、ひとまず起きてなにより。



「ほらっ、朝飯!食いにいくぞ!」

「あぁ…朝飯…。ハイハイ…今行く」

「寝ぼけんなよ…。先行くからな」



…途中で寝て倒れそうで恐いけど、まあなんとかなるだろう。なんとか。

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