街で君の唄を聞いた

「同じデザインの燕尾服だから…知り合いだと思って」

「知り合いっちゃ知り合いですけど…。何故カヅムなんですか?」

「彼、私の中の何かを動かしたのよ…!!」



あはは、それ絶対どっきゅんしましたよね。
乙女の心抱いちゃったんですね。
それなら相談乗りまっせ!



「あ、自己紹介が遅れたわね。あたしクレイア。今日は特別にお父様の許可を得て、此処に来たのよ。わざわざ竜まで使ってね」

「りゅっ、竜!?クレイアさん、竜まで使ってこの歓迎会に来たんですか!?」

「えぇそうよ。あたしの所、今荒れてるのよねぇ。あんな辛気臭いとこなんて居たくないわ」

「荒れてるって…。土地が荒れてるんですか?」

「そうじゃないわ。今戦争勃発中でね」

「えっ、戦争って…「あっ!彼!彼こっちに向かってきてない!?」



おおう、話が逸れたぞ。
クレイアさん、ものすっごく気になるんですけど!貴女の出身んん!

あ、しかもカヅムと話始めちゃったよ。
あらー、顔赤いっスね。
カヅムは誰だよとかいう顔しながら話聞いてるし…。
多少たじろってるよ。



「レイヒ」

「ラグアス。どしたの」

「舞台の方に集まってほしいって。多分選ばれし者だけ呼んで、紹介でもするんじゃないかな」

「おっけ。じゃあカヅムにも伝えておくな」



おいおい女王様や、紹介とかせんでもいいよ。
いっつもノーメイクだから別に気にしないけど、こういう時の場はしたいもんだ。
…燕尾服だけど。



「カヅム、舞台の方に来てほしいって」

「ああ、分かった」

「ええ〜ん、もう行っちゃうの?」

「俺等の事は後で分かりますよ」



クレイアさんはきょとんとした顔で首を傾げた。
素敵ですけどね。

しまったなぁ、最近変態になってきたかもしれない。



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