街で君の唄を聞いた

…はて。
どうしてこうなったんだ。

周りはきゃあきゃあ騒ぐし、頭はついていかないし、みんなはすんごく驚いた顔してるし。

ヴィーノって、こんなキャラだったっけ?

今更ながらだけども、



「…恥ずかしいんだけど」

「だから?」



何か今日はSっ気ムンムンですね。

うわああ…これ超恥ずかしい。
見られたくない。
いやもう見られたけど。



「おかえりー」

「ただいま」

「何だよ、ニヤニヤすんなよラグアス」

「え、だって二人見てると面白いんだよ。特に今考えてる事とかね」



…しまった!
コイツは人の心が読める奴だったあああ!

チラリとヴィーノを見ると、同じ様にしまったという顔をしてる。
あんたは人をお姫様抱っこしといて何を考えてたんだ。



「みんなに言ってもいい?」

「「駄目に決まってんだろ!!」」

「ははっ」

「っていうかお前もそろそろ降ろせよ!」

「あ、ああ」



すとん。
やっと降りれたー。
恥ずかしかったよー。

…二度とされたくねぇ。

パンパン!!



「今晩は皆様。私は西大陸を修めている、ヒュレイドです。今日は歓迎会にお越しくださり、誠にありがとうございます。早速ですが、ここで選ばれし者の方々を紹介させていただきます」



女王早速すぎるぅぅ!
つーかみんな順番決めてなかったのか、揉めてるよ!(揉めてるのはレザとメレナだけだけど)

あっ、コルクが叩いた。



「コルクロット=ファーンと申します。以後お見知り置きを」



あら、拍手より黄色い歓声の方がでかい。
ってかまだ揉めてるよ!
いい加減にしろよ!

あ、今度はカヅムが叩いた。

ってことはカヅムが紹介するのかな、と思いきや、レザに向かって壇上に行くよう施してる。


「レザルト=ファーンと申します。先に自己紹介をしたコルクロットの双子の弟に御座います」



変わりよう半端ねぇぇぇえ!!

今さっきまでメレナと揉めてた人とは思えねぇよ!



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