街で君の唄を聞いた
中身は何だろう、と思い、早速開けて見る事に。
「………」
見知らぬ文字が勢ぞろい。
この世界の文字なんて知る由もない。
ちくしょう、いじめかコノヤロー。
何であん時と文字が違うんだよ馬鹿ー!!
本と睨めっこしながら、目を文字に沿って泳がせてると、
「あ、間違えましたわ。つい。こちらですわ」
ついって何だ、ついって。
持ってる本と取り換えられたのは、さっきとは違い、白色の本。
さっきの黒い本とは真逆だなー…。
「白い本、つまりは初心者向けの魔導書ですわ。簡単な魔法ですが、使い様によっては危険になる場合もありますので、注意して下さいね」
「いや、危険だったら普通渡さないと思うけど」
そしてさっきと同様、本の中身を見る。
―――あ、あの時見たのと同じ。
超ギリギリ読める文字。
つまり、ローマ字に似ている文字。
1ページ目にはこう書いてある。(のかな?)
『Contents』
Ⅰ.What is white magic?
Ⅱ.When you practice white magic
Ⅲ.Initial magic
Ⅳ.Middle magic
Ⅴ.Senior magic
Ⅵ.About the manitou spiritual guide
Ⅶ.About super-senior magic
Ⅷ.Postscript
…英語が大の苦手なあたしには全くもって分かりません。
唯一(?)分かるのが、contentsと一番と二番のみ。
もうあとは全く分かりません。
どなたか教えていただけませんか。
無理です。
これだけの量をやれというのならば、教えてください。
あたしがプルプル震えているそこへ。
「大丈夫ですわ。この野郎達が教えますもの」
「レイ、言葉が怖いよ。貴女の発する言葉が怖いよ」
「レイヒちゃんの為なら何だってす「レザはほっときぃ。俺とヴィーノで教えるから大丈夫や」
サラッとレザの言葉を流したコルク。
貴方は貴方で凄いよ。
ある意味尊敬。