街で君の唄を聞いた
「ぅおーい!!出来たからちょいとこっちにこーい!!」
早!!
どんだけ作るの早いんだよ!!
性能とか大丈夫なんか!?
重さは!?あたしに適してるのか!?
「さ、レイヒ様。先程の場所へ行きましょう?」
「あ、え、はい」
いや、さ。
やっぱ此処の店がでかいから、あの人(クォーリアさん)の腕は超一流なんだろうけど。
初めて見た人に作る剣を、あたしに適した剣を作れるのだろうか…。
そんな不安を抱えながら、さっきの場所へ。
「おぉ!来たか!この剣はお嬢ちゃんにあった剣だと思うぞ!」
クォーリアさんの口から出そうな、ジャーン!っていう効果音。手に持っていた剣を上に翳した。
目に映った、…剣?
「仕組みがわっかんねぇ…」
「あぁ、これはな、剣でもあるし、杖でもあんだ。つまりは、何かを斬ることが出来る。さらには魔術も使える。そんな剣だ」
「まじかよ!じゃあ何で俺のそうしてくれなかったん!?」
「レザには不向きだったからだ」
「そんな〜…」
がっくりと肩を落とすレザ。
残念だったね。(上から目線)