街で君の唄を聞いた




「…本当にいいんですか?」

「あぁ!もってけもってけ!」


クォーリアさんは、『女子だ!それに選ばれし者だ!』とか言って、ただでくれた。
すっごい悪い気がしてならないんですけど。

結構重さとか丁度いいし、外見もいいし、はたからみれば凄くいいんだけど…。


やっぱ性能が気になるんだよね。見かけだけではいけない、ってよく言うじゃん?



「そんじゃーまた何かあったらここに来いよ!パワーアップしてやるからな!」

「ありがとうございます!それではまた!」



クォーリアさんに手を振りながらその場を去った。
っていうかパワーアップするぐらいなら、最初から強くしてほしい、って真面目に思った。



「わー…。何時の間にか夜になってんね…」

「このあたりの夜は女の子がいっぱいお「まだ露店やっとるかなー?いつもやっとるんやけど」

「…コロちゃんが」

「何か言うたか?」

「別に〜」



何なんだよ。もう早く帰りたいよ。
突っ込み疲れた。


「二人ともおやめなさい。レイヒ様に迷惑かけていることに気づきなさい」

「ホンマごめんな?レザが女の子好きで。止めるのに必死なんや、俺」

「いや、大丈夫だけど…?」

「そーか!じゃ俺行ってく「お前もう黙りぃ」


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