街で君の唄を聞いた



「ッはー…。疲れた…」


お城についた後、部屋まで案内してもらって直ぐベッドに行った。
全身をベッドに預ける。
それと同時に、疲れが一気に体に広がった。


何か一日目ってこんなに長かったっけ…。

寝坊して、踏切に激突して、ここにきて…。




やっぱ宿題やっとけばよかった。


今更、だけど。

それ以外に、あたしは一体何をしたんだ。




コンコン



「…は〜ぃ…」


ガチャ



「…女の子何やからもう少し上品にせやあかんよ?」

「…何だコルクか…」

「俺で悪かったな」

「でー?何か用があるから来たんでしょー?」

「(親父臭いな…)明日の事なんやけど、朝食とったら王室来てや」

「どこにあんのか分かんない」

「ヴィーノが案内してくれたんとちゃうんか?」

「そこまでしてもらってない」

「…あぁ、あれのことがあったからか…。ま、今度俺がしてやるから、安心しぃ」

「……スー…」

「………寝よった。寝たい気持ちは分かるんやけど、せめて風呂に入ってほしいわ…。…おやすみ」



ガチャ





< 42 / 236 >

この作品をシェア

pagetop