街で君の唄を聞いた
自然と目が覚めた。
ゆっくり目を開けると、見慣れない天井が広がっている。
まだ2時間経っただけで、夜は明けてはなく、外は暗いまま。窓の上側に少し見える、雲掛かった空は、綺麗な藍色をしてて、星が瞬いている。
瞬いて、いる…。
途端に悲しくなるのは、何故だろうか。
心細くなるのは何だろうか。
自分を苦しめる理由は何なのか。
…知らなさすぎる。
自分の事に関しても、この世界に関しても、全く知れていない。
というよりか、知ろうとしていないのかもしれない。
知ることが怖い訳じゃない。
寧ろいいことだと思ってる。
こんな深く考えるなんて、いつぶりだろうか。
考えすぎて、頭が痛い。
風呂でも入ろうか。
身も心も一度洗い流してしまいたいくらいな今、全部汚い自分が憎い。
早く、早く。
この汚い心を流してしまいたい。