赤ずきんちゃん×オオカミくん
なんでもいい、といわれてしまうとやはり悩んでしまう。

ーこのまま何事もなかったかのように帰す? でもそれじゃあ面白くないし・・ってかこの先もアイツと同じのがいるのかな・・・

オオカミはよく群れを成して生活していることが多い。

もし、ここでアルバと別れたとしてまた別のオオカミに遭って勝てるという自信はまったくない。

そしてセロシアは決断を下した。

「決めた 私とずっと一緒にいて? あ、勘違いしないでほしいけどこれは決して告白なんかじゃないからね!!!」

「え・・と それはどういう意味でしょうか?」

よく分からず、耳をパタンっと閉じて訊いてみる

「アンタがココにいるってことは仲間も近くにそれなりいるでしょ? 
だからここで別れたとしてまた別のオオカミと出会って食べられちゃったら元も子もないからね」

「なるほど じゃあオレはお前を守れば良いってことだな?」

「賢明なオオカミは好かれるわよ♪」

そういいながらニコッと笑うと手を差し伸べた

「私はセロシア よろしくね、オオカミさん?」

「オレの名はアルバだ ・・まあ、よろしく」

こうして二人の間に協定が結ばれ、稀に見ぬ奇妙なコンビが結成された
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