赤ずきんちゃん×オオカミくん
「にしてもついにデレがでたなー♪ いいもん見れた」

「なっなにデレって意味分かんないんですけど!!」

ツンデレなセロシアからやっとデレが出て上機嫌なアルバに対してその上機嫌の理由が分からないセロシアはムッとしていた

そんな感じで松月が書いてくれた地図を片手に歩いていると、それなりに大きな湖に出た

「おー、すげ!! 水じゃん、飲めるかな?」

「どうだろ・・って あ!!アルバッ!?」

澄んだ水を覗き込んでいるとアルバの手からヒラリと地図が舞い落ちる

そしてそれは地面に落ちることなく水に落ちた

「っあー!! どしよ、コレ!!」

「と、とりあえず取りましょう」

適当に木の枝を取って地図に向かって伸ばすがギリギリのところで届かない

そうこうしているうちに地図は沈んでしまった

「・・・あれ 沈むのおかしくない?」

「え、なんでさ 別に普通じゃねぇの?」

首をかしげながら訊いてくるアルバにため息をつきつつ、セロシアは答えた

「バカね、普通沈まないわよ あれは軽いもの」

「?? ・・よくわかんない」

「・・ハァ。 この石、よくみてて」

そばにあった石をボチャッと投げ入れる

石はゆっくりと沈んでいった

「石は紙よりも重い だから沈む でも紙は石より軽い」

「あ、沈まないじゃん!! ってそうならあれおかしくね?」

「・・だからいってんじゃない」

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