夏の幻


やがてミーコは眠そうに目を擦り始めた。

「眠い?」と聞くと、「ちょっと」と答える。

俺はミーコの髪を撫でながら、「眠りな」と言った。


ミーコは少し微笑んで、ゆっくりと瞼を閉じる。












「…シロ」


「ん?」


「今あたし、生きてきた中で一番幸せかもしれない。」













…夢を見た。


ミーコと二人、手を繋いで歩く夢を。


幸せな夢だった。










ねぇミーコ。


ミーコも幸せな夢を見た?



ミーコの見た夢は、どんな夢だった?











……………





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