容姿端麗6人組
怜から返ってきた言葉は、予想外。
『無理』
そんな二文字が返ってくるとは……
しかも即答。
「何で無理なの?」
「智のこと、一旦忘れるなんて出来ない。」
もしかして、伝わってない?
「怜。一旦忘れるっていうのは、今だけの話であって。」
「分かってるよ、そんな事。」
「じゃあ、何なのよっ」
「智にも好きだって言われたのっ!」
思いもよらない一言。
まさか、智樹まで告白してるなんて……。
「私、しばらく公園で考えてたの。俊のことをどう思ってるかって。そしたら、智が現れて…。」
また、良いタイミングで現れたもんだ。
「それから、家まで一緒に帰ったの。それで、私が悩んでること分かったみたいで、相談にのろうか?って言われた。智に言うのもどうかと思ったんだけど…、智が何て言うかっていうのも気になって。話した。俊に告白されたこと。」
「そしたら?」
「そっか、って。あまりにも素っ気なかったから、悔しくて。俊と付き合うのは良いと思う?って聞いてみた。」
「返事は?」
「お前が俊のことを好きなら良いんじゃないか、って。」