容姿端麗6人組
何てことを言ったんだ。
智樹のやつ…
好きなら、
行くな。とか言えないのかね……
まあ、結局告白したらしいけどさ。
「智は、私が俊と付き合うことに賛成なんだと思ってたの。だから、智は私と俊が付き合ってほしいんだ。って言った。」
「何でそんな事、言ったの。」
「自分でも、何でそんな事言ったんだか不思議でしょうがないよ。だけど、勝手に口から出ちゃったんだもん。」
「はあ…。言っちゃったものは、仕方ないとして…。智樹は何て言ったの?」
「本当のこと言ったら、私を惑わせちゃうから。そう言ったの。意味が理解できなくて、どうして?って聞いた。そうしたら…智が………」
「俺も怜の事が好きだから、付き合ってほしくない。とか言ったんだ。」
「、うん……////」
驚いた表情を少し見せたけど、すぐに顔を赤らめて俯いた。
「それで、自分の気持ちが分かんなくなっちまった。って事か……」
蓮の言葉に、コクリと頷いた。
「怜にとって、大切なのはどっち?」
「大切、なのは…、二人とも大切……。」
二人とも、って。
そりゃ、そうだろうけど。
「はぁ…。じゃあ、女子と仲良くしてて、胸が痛くなるのは…?」
「分かんないよー」
半泣きで、追い詰められたように震えた声で言った。