容姿端麗6人組
「怜……、あんたが悩むのも分かる。けど、私のところに来たって何も変わらないよ。」
「うん…。」
「自分の人生は、自分で決めなっ。」
叱られた子供のように、悲しい目をして私を見てくる。
はぁ…
てか、どうすんのよ。
これから……
怜を追い出すわけには、いかないし。
「つーちゃん、私帰るよ。」
「ダメだから。こんな夜中に、怜一人帰せるわけないでしょ。」
「でも、ここには蓮が泊まるんでしょ?」
「そうだけど…。」
ここで帰らせて何かあったら、私の責任だし…
「だったら、俺が帰るよ。それが一番良いだろ?」
蓮が、荷物を持ちながら帰ろうとした。
私もそうするしかないだろうな、って思ってたんだけど。
「ダメっ!」
怜が反対した。
「ダメって言ったって、こうするのが一番良いと思うよ?私も…」
「ダメったら、ダメなの。私が来たことで蓮が帰っちゃうなんて、申し訳ないよ。」
そんな事言ってもな。
他に方法が……
あ、!
……一つあった。