悪女と良男
『相変わらずだな…
コウスケは彼氏にすんのかよ?
それとももう一切連絡とらないのか?』
それ、迷ってるんだよね…
「今ちょうどフリーだし、
コウスケ格好いいし、
どうしようか迷ってる」
巧ははぁ…と大きな溜め息をついた。
『そろそろマジで恋愛してみれば?
お前、フラフラしすぎなんだよ』
ベットに寝転がりあたしは携帯を取り出す。
「えー…でもどうせ、本性バレたらフラれるし、そんなんだったら本気にならないほうがよくない?」
いつだってそう。
あたしの口の悪さに男たちはみんな、離れて行く。
結局あたしの魅力は外見だけ、ってこと。