日本女児VS肉食獣
「……んー…ん?んぅ…?はっ…!!」
「いや雪乃介うるせぇよ」
「…おぁっ!!ほぉ…」
「…雪乃」
「はぁ…雪乃ったら」
カタカタカタ…
「…なっ…!!」
僕の名前を呼ぶ皆に返事はせず、調べあげた結果を導き出した。
「…病院は、その畝高くんの実家だよ。そして、年々下がっていた評判が、今年から急激にのびてる。そのきっかけは、数年前交通事故にあって心肺停止になった少年を蘇生したことをもう一度大きく取り上げたから、というのが多分…そう。細かく調べた結果…帳のことだったんだよ」
「…帳、お前…」
「…そーだよ。その交通事故にあった少年ってのは、俺のことだ。俺は、自分の前の記憶を忘れてしまった。その病院で、患者同士としてあったのがトシなんだ」