BLACK MOON

予兆

いつも通り学校へ行くと、騒々しかった。たくさんのホウキに乗った人や
テレポートで来た人が押しかけていた。
しかもどんどん増えている。

そして人々の輪の中心で先生たちが一生懸命になっていた。

昨日のことを聞いた親やデジタル社が押しかけていたのだ。

『竜を作ったってのはどの子?私の娘と結婚させたいわ!!』
『生物変換できる子がいるとお聞きしたのですが本当ですか?』
『どの子ですか??映像を撮らせてください。』


校長先生がスキャンされている
先生は関係ないじゃん(笑)
明日の新聞は校長先生の3Dかな(爆)


人混みをするりと抜け教室に入る。

同級生がボクに気づき話しかけてきた。
『ねぇ?もう一回見してよ!!竜!!』
『私も見たいなぁ。』『俺もっ』

ボクはきっぱり言った。
「え?なんのこと??」


空気が固まる。




遠くでは先生が『子供の言ったことですから信じないでください。』と叫んでいた。
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