キミの隣のイケメン君.
瞬side

フェンスの向こうが騒がしい。

応援ではない罵声に近い声がグランドに響いた。

「哲!あれ、喧嘩じゃないか?」

キャプテンと副キャプテンも気が付いている。

「止めた方がいい。」

止めに行く先輩たちに光樹と一緒に付いて行った。




近づいてわかった。

囲まれてる枠の外でおろおろしている山崎がいた。

ってことはもしかして囲まれてるのリツ?



「こら!やめろ!!」



キャプテンの声で女たちはピタリと従った。

「何してるんだよ?」

キャプテンが女の子を睨んだ。ほとんどの子が顔を見せないように伏せている。

副キャプテンが囲まれてた女の子に近づいた。

「広人、この子保健室に連れて行ってくる。」

広人とはキャプテンのこと。副キャプテンは囲まれてた女の子を俗にお姫様だっこをした。

「リツちゃん!?」

俺よりさきに光樹が気づいて声を上げた。


「黙ってたら始まらない。どうしてこうなったか言い訳でもいいから言え。」

副キャプテンがリツを連れて行ったあと、その場にはとても冷たい空気が漂いる。

「だってあの子がファンルールを破るから。」

リーダー各っぽい女がそう言った。とてもおろおろしている。

ファンルールってあるんだ。リツとか知らなさそう…

「あの子入ってるのサッカー部応援クラブ入ってるのか?」

やっぱりファンクラブってあるんだ。

「確認してない…」

小さい声で女が言った。


「よし、決めた!1ヵ月間、サッカー部の応援に来るの禁止!そのクラブは廃止。もっと自由に応援してほしい。」


キャプテンが宣言して、その場は解散になった。


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