キミの隣のイケメン君.
「瞬兄!!」
玄関を出ると飛びつかれた。
「優奈!?」
優奈と優真がもうすでに来ていた。
「おはよう、そしておかえり」
「ただいま。重いから離れろ」
優奈はすぐに離れた。そして、「そんなに重くない」と怒られた。
まぁ重くないけど…
後ろを振り返ると奏が悔しそうに立っていた。
目が会うと、ずるいって言っているようだった。
奏は優奈のこと好きだからな…さっさと優真みたいに言えばいいのに…
たぶん両想いのはずだし
車は優真たちが用意してくれた。もちろん運転手付き
さすが金持ちの息子、娘
「どこ行くんだよ?」
行く場所を知らない
「今回はあたしと葵だけが考えたの!」
優奈と葵だけ?なんかすごく心配…
「お兄ちゃんはサッカーで、優真くんは将来のための勉強、奏は毎日レッスンで疲れてると思うから日帰り温泉旅行です。」
葵がパンフレットを見せてくれた。
結構有名は温泉旅館。
「おじいさまに頼んで時間つきだけど貸し切ってもらった。」
人の手かなりかりてるじゃん!
でも、ゆっくりできそう…
「温泉に行く前に、ちょっと遊ぶから。」
にっこりと笑う葵。
やっぱり遊ぶんだ…
1時間ほどでどこかの山の中についた。
ペンションらしき建物には看板がついていた。
「ここのソフトクリーム、かなりおいしいらしいよ」
ついた所は牧場。