偽りの結婚



見れば私と同年代の令嬢ばかりであった。



「可哀想なラルフ様。こんなみすぼらしい伯爵令嬢じゃ無理ないわ」

「落ちこぼれの貴族が、どうやってラルフ様に取り入ったか教えていただきたいものね」

「そうね、身分も容姿も特に際立ったもののない娘なんて相手にできないもの」


私の返答も待たず、矢継ぎ早に侮辱の言葉を浴びせる。



けれどこの程度の厭味は聞き流せばすむものだった。

スターン家に居た頃も、ミランダやイリアから同様の言葉を浴びせられていたため、このくらい慣れたものだった。

家族であるミランダやイリアから侮辱の言葉を浴びせられていたのだ、今日会ったばかりの令嬢たちの言葉にもきっと耐えられるわ…とどこかズレた考えを抱いた。




「これじゃ、隣国のソフィア姫に妃になってもらった方が良かったわ」



ソフィア姫…ね……

確かに、彼女なら家柄は完璧だし、噂によると大変美しい姫だそうだ。



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