偽りの結婚



――――ドンッ


予想通りアリアは私に抱きついてきた。

私よりも背が低い為、ちょうど頭が肩に埋もれている。




腕は背中に回されギュッと抱きしめられること数秒。

アリアの体が僅かに震えているのを感じた。




もしかして……泣いているの?


アリアが泣くことにめっぽう弱い私はドキッとする。




「アリア…あの「シェイリーン、会いたかったわ。1ヵ月どうしてたの?なんで私に何も言わないで結婚なんかしちゃったの?心配したんだから」


泣いていると思って声を掛けようとした瞬間、アリアがバッと顔を上げ、言いたいことを一気にまくしたてた。

その顔はムッとしており、言いたいことはまだあるのよ、と言いたげだった。


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