偽りの結婚
「今年は夜見れるものなのね!なんだかワクワクしてきたわ。これならパーティーも我慢できそうよ」
ぷくーっと頬を膨らませたかと思ったら、次の瞬間には楽しそうな笑顔になるソフィア。
クルクルと表情が変わり、彼女の天真爛漫さにつられてこちらも笑顔になってしまう。
「ふふっ、ソフィア様はとっても可愛らしい方なのですね」
多分これは演技などではない。
普段周りにいるラルフの妃の座を狙っている令嬢たちのように、派手なドレスを着飾って、宝石という宝石を体に散りばめ、その体を武器にしてまとわりついてくる令嬢たちとは全く違う。
計算などないその言動や透明な心のあるソフィアの人柄に触れ、私は彼女をだんだんと好きになっていっていた。
「そうかしら?私はシェイリーンさんの方が可愛いと思うわ」
私が笑ったことにキョトンと目を丸くしたかと思えば、そんなことを言うソフィア。