偽りの結婚




まるでもう男を知っているかのような女の色香に、誘うように吸い寄せられる潤んだ瞳。

それまで19の少女だったシェイリーンの変化に、酷く焦った自分がいた。

もしかして、シェイリーンには想いを寄せる者がいるのではないか…と。

しかし、一度灯った熱はおさまるとこを知らず、欲望のままに抱いてしまった。

どちらかと言えば、自分は淡白だと思ってたが、シェイリーン相手では自分を制御することが出来なかった。



それこそ、初めての彼女を労ることも出来ないくらいにのめり込んで。



シェイリーンの気持ちも考えずに…最低だな…




ふっと自嘲的な笑みを浮かべる。

けれど、自分が嫌われたとしても、あのまま他の男のものになるよりはマシだ。

握りしめてぐちゃぐちゃになった手紙に更に力を込める。

シェイリーンの温かい微笑みが自分以外の者に向けられ、あの柔らかく甘い体を他の男が抱くと考えただけでも虫唾が走る。

それが、自分勝手な感情だとしても、もう…抑えることはできない。




もう、シェイリーンしか選べないのだから…





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