偽りの結婚




「けれど、私は納得させられても、シェイリーンはなかなか頷いてはくれませんよ?」


そう言って、アリアはお茶目にウィンクをする。



「あぁ、それは覚悟の上だ」


シェイリーンは意外と頑固だからな。

“でも”“だって”が口癖のシェイリーンの事だ。

自分とソフィアが友人関係だと知ったとしても、素直に受け入れてくれるとは限らないだろう。



けれど、シェイリーンが頷くまで説得してみせる。

少しでも望みがあると分かった今、一層強くなった決意を心に刻んだ。



「私もシェイリーンには幸せになってもらいたいので、貴方の事を応援しますわ」


ニコッと笑う少女は、敵に回さなければ、頼もしい存在だと感じる。

裏表が激しいとは思ったが、それは意図的なものではなく、シェイリーンを守ろうとして出たものなんだと分かり、自分と同類としてしまったことを心の中で詫びた。




「それは力強い味方ができたものだ」


シェイリーンの友人、しかも心を許せる数少ない友人の助力は大きい。





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