宝石よりも
そんな毎日を繰り返して、中学校にあがったばかりのある日。
いつものように、七海が眠る病院に行く道の途中。
直樹が血相を変えて前から走ってきた。
俺はそんな直樹の様子に眉をひそめた。
『どうしたんだよ、そんなにあわてちゃって』
直樹はぐっと俺の肩を掴み、顔を近づけた。
『七海が目を覚ました!』
直樹の言葉に、俺は目を見開く。
『え………』
七海が?
何年も眠り続けていた、あの七海が
目を覚ました……?