闇の花~2人の殺し屋~
「ラックどうし…」

「ヒース、大丈夫だったか?!」



私の声を遮ってラックのは体を離した。



ラックの表情は私が予想していた、怒っているのでもなく諦めている様子でもなかった。




ラックは私が頷くと



「よかった…」



と言った。


本当に安心して笑った顔で…




そして私をまた抱きしめた。




どうしてそんな顔をするの…?




「ちょ、ちょっと。どうしてここにラックが?」



私はラックから体を離して言った。



「どうしてって、お前を助けにきたに決まってんだろ!」



「私を…?…ここまで1人で?」



ここはセキュリティーが固い。


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