闇の花~2人の殺し屋~
そう簡単には入れないはずだ。



「ちげーよ。
冷さんがここの場所の特定とセキュリティーシステムのハッキングをしてくれたおかげでここまで来ることができた」



ラックはニッと笑った。



確かに冷さんならそれは可能だ。



でも…なんで冷さんがラックを手伝ったの…?



"去る者追わず"な冷さんが…




「じゃあ、奴らにはラックが侵入しているのは知らないってことね?」



ラックがここにいるのに辺りは静かだ。



「あぁ。誰にも会っていない」



それを聞いて少し安心した。



それならまだ間に合う。



「ラック。今すぐここから出て行きなさい」



私はキッパリ言った。



「なっ、何言ってんだよ!?」



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