闇の花~2人の殺し屋~
はぁ~。私に勝手にふってほしくないんだけど…



「…鎖紺の言うとおりね」



でも今はそんな話しをする場合じゃない。



「ねぇ、ラック…。いい加減、その手をどけなさい」



私は睨みつけた。



これが最後の忠告だ。



「どけねー!」


ラックは余計に手に力を入れた。



「強情な…」



私はあいている手で肩に置いてあるラックの手をひねって突き飛ばした。



「って~…」



ラックは尻もちをついた。



「あなたは言ったわよね。
『自分が生き残るように考えろ』って。未来の危険分子を潰すのは当然のことよ。

だからあなたは甘いのよ」



そう言って私は鎖紺のほうを向きなおした。



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