闇の花~2人の殺し屋~
「闇夜に咲き誇る冷血の花だ」
私は山岸を見つめた。
月乃ではなく・・・・
ヒースの目で--
そして私は屋上から出て行った。
きっとこれで最後だ。
私は言いたいことを全て伝えた。
もう…山岸と話すことはない。
外に出ると雪がヒラヒラ落ちてきた。
そして差し出した私の手のひらに落ちる。
私の言った言葉に嘘はない。
ずっと私が感じてきたこと。
今の世界を捨てて…
また虚無の世界に戻るかもしれないリスクを背負ってまで
光の世界に行きたいとは思わない。