闇の花~2人の殺し屋~
―――――――
「ラック騒ぎすぎ」
まさかとは思ったけどラックも来ていた。
「なぁ、ヒース。なんでお前があんなとこに…」
「見ての通りだよ」
私のかわりに冷さんが答えた。
「昼のヒースは…高校生なんだ」
「……。マジかよ…」
ラックはかなり驚いているみたい。
度肝を抜かれた顔をしている。
「冷さんは知ってたんでしょ?ラックが私の高校に来ること」
「まぁな」
冷さんはどんな情報も逃さないから。
「――仕組んだの?」
その言葉に固まっていたラックは顔をあげた。
冷さんならラックは私の高校で働かせるくらいは可能だし…
ラックもじっと見ている。
「いいや。俺は知っていただけだ。ヒースの高校になったのはただの偶然」
「そう…」
「にしても…制服姿のヒースも可愛かったぜ」