闇の花~2人の殺し屋~
頑丈なのか、なかなか倒れない。



“シュッ・・・・シュッ・・・カン・・”



事務所には、武器が交わる音と苦々しいうめき声しか聞こえない。






増えていく死体。


辺りに漂う血の臭い。


周りは血があっちこっちに飛び散り、血のみずたまりまで出来ている。




光の世界ではありえないような地獄絵図。







「うっ・・・・」


“バタンッ”



やっと最後の男が倒れた。




「ハァ・・・ハァ・・・」



さすがに大男を何人も相手するのは疲れる。



私は男の胸に突き刺さった短剣を抜きとった。


刃についた真っ赤な血がキラッと光る。




「これで・・・あなた1人になったわね」


私はフッと笑う。



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